子どもとの時間を選んだ代わりに感じた喪失感

大学卒業後、管理栄養士として病院で12年間働き、出産後は育休を経て復帰しました。
迷いながらの復帰でしたが、シフト制の勤務と育児の両立は、想像以上に大変でした。

「もっと子どもと向き合いたい」

そう思い、私は退職を選びました。

けれど、病院を離れたことで、これまで積み上げてきたものが少しずつ手元から離れていく感覚がありました。

退職前に取得していた2つの専門資格も、更新に必要な経験年数が足りず、更新できず…

結果として残ったのは、管理栄養士の資格だけ…
本当は、子どもとの時間を優先できている今は幸せなはずなのに――

ある日、大学の同級生が臨床で活躍している投稿を見てしまいました。
正直、うらやましいと思いました。

「なんで、あのとき辞めちゃったんだろう…」
「私も続けていれば、あんな風に働けてたのかな」

後悔が一気に押し寄せてきて、しばらく動けませんでした。
12年間必死に積み上げてきたものが、全部なくなってしまったような気がしていました。

子どもも大切。でもこのままでいの?葛藤の日々

それでも時間は過ぎていき、退職して3年が経ちました。その間に次男も生まれ、長男は4歳、次男は2歳に。

私が家にいることで、子どもの急な体調不良にもすぐ対応できる。
夫も「助かってる」と言ってくれる。

それでも――

幼稚園や習い事で出ていくお金は増えていきます。
夫は「今は仕方ない」と言ってくれても、どこか納得できない自分がいました。

「やっぱり私も働いた方がいいのかな」

気づけば、周りと比べてしまう自分がいました。
当たり前のように働きながら育児もこなしている人たちを見て、

「なんで私はできないんだろう」

そんな言葉が、頭の中をぐるぐるしていました。
子どもを寝かしつけたあと、ふとスマホを開く。

「私も何かしないと」

そう思い、隙間時間を見つけては仕事を探すようになりました。

でも――

自宅近くで時間の融通が利く仕事を探してみたけれど、なかなか条件に合うものは見つかりませんでした。

そして結局、最後に探したのは「管理栄養士の求人」
けれど、ほとんどが正職員で、応募できるものはありませんでした。

正直、病院に未練はある。
でも、育児との両立が難しかったあの働き方には戻りたくない。

それでも、管理栄養士の資格を活かすなら…と考えると、病院以外で働いた経験がない私は、
つい「自分には病院しか道はない」と思い込んでいました。

迷いの中で見つけた「在宅」という選択肢

何度考えても、最後に残る気持ちは同じでした。

「子どもと過ごすこの時間は、手放したくない」

だから私は、この時間を守れる働き方を探しました。

スマホで「在宅 仕事」と検索。
いろいろ出てくるけれど、どれもしっくりこない。

「本当にこれでいいのかな…」

そんな思いが頭の中をぐるぐるして、答えが出ないまま、時間だけが過ぎていきました。

もやもやしたまま、ふと
「在宅 管理栄養士」と検索。

すると――

家にいながらでも、管理栄養士として働ける道があることを知りました。
その瞬間、止まっていた気持ちが動き出しました。

在宅で見つけた、管理栄養士としての新しい働き方

検索結果の中から、迷いながらも「これだ」と思える仕事を見つけました。

仕事内容は、3食の食事写真に毎日コメントを返すこと。

子どもがまだ小さい私にとって、まとまった時間を取るのは難しい。

そんな中で、

「これなら、子どもと一緒に過ごしながらできるかもしれない」

そう思えたのは久しぶりでした。

単価は決して高くありません。

それでも
・資格を活かせる
・家で働ける

この2つは、自分にとって大きな一歩でした。

「もう一度、管理栄養士として関われるかもしれない」

その気持ちに背中を押され、応募しました。

実際に始めてみると――
病院で栄養指導をしていた頃の、あのワクワクした気持ちがよみがえってきました。

自分の言葉がきっかけで、相手に変化が生まれる。
その変化を感じられることが、何より嬉しかったです。

ただ、病院での対面とは違い、今回は文字だけのやり取り。
表情も声も伝わらないからこそ

「どうすれば相手に届くのか」

言葉ひとつひとつに向き合うようになりました。

最初は戸惑いもありましたが、
その一つひとつが新しい学びでした。

あのとき一歩踏み出したことで、私はもう一度、
管理栄養士として働く自分に戻ることができました。

管理栄養士の働き方は、ひとつじゃない

「自分にはこれしかない」
そう思い込んでいました。

でも実際は、選べる道は一つではありませんでした。

もし今
・働きたいけど一歩踏み出せない
・今の環境に違和感がある
・でもどうしたらいいか分からない

そんなふうに迷っているなら
あなたに合う働き方は、他にもあるかもしれません。

その可能性を、どうかあきらめないでください。

小さな一歩からでも、大丈夫です。

Hikari Table

かずみ

ヒカリテーブルより

もし今、同じように悩んでいる方がいたら、一人で抱えずに、小さな一歩からでも大丈夫です。栄養士のための実践型コミュニティー【ひかりクエスト】では、同じように悩みながら一歩踏み出した仲間と一緒に進んでいくことができます。

気になる方は、こちらからご覧いただけます。
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ヒカリテーブルでは、「働き方=生き方」という視点を大切にしながら、自分に自信が持てなかったり、何から始めていいかわからなかったりする栄養士さんが、小さな実践を重ね、自分の幸せや価値観を大切にしながら、少しずつ前に進んでいます🌿

そんな一歩を踏み出した栄養士さんのストーリーを、これからもお届けしていきます🌿